ブラフマンの埋葬/小川洋子

ブラフマンの埋葬』著小川洋子、読みました。

芸術家たちがやってくる「創作者の家」。そこで世話係として働く僕。
そんな僕のもとに夏の始めのある日、ブラフマンはやってきた。サンスクリッド語で「謎」という意味の名前を与えられたブラフマン。僕とブラフマンのひと夏の物語。


うーん。いまいち面白さが分からない感じでした。
小川洋子の静謐で箱庭的な世界観ですけど、『博士の愛した数式』や『猫を抱いて象と泳ぐ』の方が面白かったですね。
あと、静謐な感じではあるけど、ちょっと女性的なドロドロしたものもありました。

墓のある丘の奥の洞窟でセクロスって!
淫靡だけど、ちょっとドロドロしてますよね。
結局そのドロドロしたものに足を取られてブラフマンは死んだ形になったんでしょうか。

なんとなくブラフマンは犬とか小熊みたいなものをイメージしてたんですけ、それでよかったんですかね。
犬とか小熊みたいだけど、ちょっとモフモフしたくない感じの気持ち悪さがある謎の生き物って感じでした。


ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)

ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)