MOMENT/本多孝好を読んだ。
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/09/16
- メディア: 文庫
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死にゆくあなたのために、僕ができること。
病院でバイトをする「僕」は末期患者の願いを叶えることを始める。「初恋の人に会いたい」「いっそ殺してくれ」 そこに込められた深い悲しみに、心は揺さぶられていく。深くて切ない青春小説。
「死ぬまさにその瞬間、自分は何を思い浮かべると思う?」
病院で掃除夫のバイトをする主人公が死ぬ間際の患者たちの願いを叶える。
「FACE」「WISH」「FIREFLY」「MOMENT」の四つの章からなるこの小説。それぞれが物悲しい気分になります。どれもそれぞれ面白いですし、幼馴染の森野もいいキャラです。個人的には「WISH」と「FIREFLY」が好きでした。
死ぬ間際に何を考えるのでしょう。家族のこととか、友人のこととかですかね?もっとくだらないどうでもいいことかもしれない。僕の祖母は高校生のときに亡くなったのですが、祖母は何を思い浮かべたんでしょう。出来たら、幸せなことを思い浮かべていて欲しいなあと思います。