パーフェクトブルー

今敏監督の『パーフェクトブルー』観ました。

アイドルグループを脱退し、新人女優として活動を始めた未麻は、自分の意向とは裏腹に舞い込む、過激なグラビアやTVドラマの仕事に戸惑いを隠せない。だが、彼女の周囲でその関係者を標的とした殺人事件が次々と発生し始めて――。


サイコホラー?なのかな。今が現実なのかドラマなのか夢なのか。未麻の精神が状態が怪しくなりだすにつれて、その境界は曖昧になっていく。
境界の曖昧さの演出が見事ですね。さすがです。
どんどん現実とドラマ、未麻ともう一人の未麻、そして、殺人事件。加速度的に話が錯綜し、引き込まれていきます。
なにがどうなっているのか分からない怖さ。そして、分かったときの怖さ。

あと、未麻のファンの男がすごく怖いです。この男は最初から最後まで怖かった。もうね、だって顔が怖いもん。ニタァと笑った時の不気味さ。


今監督の動きはやっぱりいいですね。
最初の踊りのシーン、走るシーン、逃げるシーン、あとエロシーン!まさに、生きてるみたい!

未麻の精神の混迷やあと殺人のシーンのホラー的演出とか印象に残り、面白い映画でした。

未麻役の岩男潤子さんの声もかわいくてよかったです。

PERFECT BLUE [DVD]

PERFECT BLUE [DVD]