アカルイミライ

アカルイミライ』見ました。
あらすじ

『CURE』『回路』など国際的評価の高い黒沢清監督が、世代間による対立や現代社会に対する価値観の相違などを巧みにとらえた作品。おしぼり工場で働く雄二(オダギリジョー)と守(浅野忠信)。ある日守は社長夫婦を殺害し、やがて刑務所内で自殺。一方雄二は、音信不通だったという守の父・真一郎(藤竜也)と一緒に暮らすようになり、いつしか不思議な関係が築かれていく…。

もう少し明るい映画化と思ったら、なんとも不安定な感じになる映画だった。
くらげがゆらゆらと揺れて泳ぐように、気持ちがあっちいったりこっちいったり。
現代社会でそれぞれの世代間、ほんの身近な人物でさえも何を考えているのか掴み切れないもどかしさとか、よく分からない憤りとか不安。

おしぼり工場の社長(笹野高史)が雄二と守の部屋に寿司を持ってやってくるシーン。ここのなんとも言えない空気感が痛すぎて面白い。なんとなく殺されても仕方ないなって思ってしまう。全然仕方なくないけども。

守の父・真一郎役の藤竜也さんが非常に良かった。守の弟(加瀬亮)とのシーンで頑張って父親らしくなろうとするも、うまく絡めない感じ。


雄二と真一郎が一緒に生活するようになる。離れた世代間、父と子くらい離れた世代間。
なかなか上手くいかない世代同士だけど、まあなんとかなるんじゃないでしょうか!


最後、松山ケンイチたち不良高校生たちが歩いて、THE BACK HORNの『未来』が流れ出すところがいいですね。すごくかっこいい。

アカルイミライ 通常版 [DVD]

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